会長挨拶

一般社団法人 八戸薬剤師会 会長挨拶

八戸薬剤師会は、八戸市・三戸郡・おいらせ町を中心に薬剤師390余名の会員で構成され、近隣地域を含め160余の薬局が地域で医薬品の供給を担っております。 少子超高齢社会の到来で、社会保障制度の見直し、地域包括ケアシステムの構築が行われている中で薬剤師には、これまで以上に、高度な薬物療法への関与や在宅医療、セルフメディケーションの推進等、広範な社会的な役割が益々求められています。
医薬分業が本格的に始まってから約30年になりますが、その間に保険薬剤師の役割は大きく変遷してきています。
初めの頃は処方せんに基づく調剤と患者への用法指示等の業務が主体でしたが、最近ではこのような対物業務はもちろんのこと、患者インタビューに基づく副作用や有害事象の早期発見や飲みやすい剤型を選択するなど個々の患者に即した処方をしていくための医師への情報提供、在宅患者等について医師や歯科医師、病院薬剤師、看護師、ケアマネージャー等の多職種との連携など安全で安心な薬物療法を患者に提供するための対人業務への対応も必要となってきています。
また複数の医療機関からもらっている併用薬や一般用医薬品・健康食品の飲み合わせの確認、過去のアレルギー歴や副作用歴からの使用薬剤の変更の提案、飲み残しのお薬がある場合には処方される日数を変更する提案などの役割も担っております。

地域の皆様の健康保持・増進と公衆衛生や保健福祉の向上を目指し、市販品を含め医薬品を安心そして安全にお使いいただくために、必要な情報を提供する他に休日・夜間における「くすりの電話」や夜11時までの輪番開局など幅広い事業や活動を行っております。
八戸市休日夜間急病診療所、八戸市休日歯科診療所の整備に伴い令和2年6月より田向に移転しました会営休日夜間薬局では365日無休で八戸市の休日および夜間の医療の確保に努めております。
また昨今話題になっております危険ドラッグ等の健康に害をなす薬物の使用や乱用を防止するために、学校教育の場やイベント等を通じて啓発を行っている他、地域における学校薬剤師活動の支援などを通じ、地域社会への貢献に取り組んで参ります。
新型コロナウイルス感染症流行時においても、薬局は医療機関と同様対応が求められる施設とされており、地域住民が必要とする医薬品等を確実に入手できる体制の確保を図っています。

住み慣れた地域で住民一人ひとりが 安心して医薬品を使うことができるよう「かかりつけ薬剤師」「かかりつけ薬局」を持っていただき、医薬品や健康にかかわることなら何でも相談していただくことが自らの健康を守るために大切です。 皆様から信頼される薬剤師を目指し日々自己研鑽を行っておりますので、何かお困りの際は地域の本会会員薬局をお訪ね頂ければ幸いでございます。

今後も地域の皆様の身近な相談先として、地域医療・保健・福祉に貢献できるような事業・活動に取り組んでいきたいと考えておりますので、皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

一般社団法人 八戸薬剤師会 会長 阿達 昌亮

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